君の笑顔を見たいだけ
「蒼空ー、隣のクラスの奴が呼んでるぞー?」
「えっ、あぁ。ありがとな。陽。」
「あぁ。全然いいぜ。」
「昴流達、俺、ちょっと行ってくるわ。」
「いってらっしゃい~。」
隣のクラスに知り合いなんていたっけ?
そう思いながら、ドアの方に向かう。
「あ、相原くん・・・。あ、あのね、話があるの。ちょっとついて来てくれるかな・・・?」
えーと、槙田さんだっけ?
「あ、相原くん・・・?」
「あぁ、分かった。」
顔を赤くさせながらどこかに向かっている槙田さん。
階段を次々上って行くから、屋上かな?
ガチャ
槙田さんは、屋上の扉を開いて、少し歩いたら振り返って、俺の方を見た。
「相原くん、ずっと前から好きでした。付き合って下さい。」
「ごめん・・・。俺今付き合うとか考えてないんだ。好きになってくれてありがとう。本当にごめん。」
「っ・・・。」