君の笑顔を見たいだけ
俺は東条の靴を見る。
確かに濡れている。
「う~わ。履いてるじゃん。」
「きったな!」
遥香たちが騒ぐ。
「いや、あれはないわー。」
「さすがにヤバイだろ。」
近くにいた、大和と湊が言う。
ちなみに、東条の事だ。
遥香たちの事ではない。
便器に入った靴を履いていることを言っていたのだ。
このクラスには、東条の見方はいない。
皆東条の事を嫌っている。
「ねぇねぇ、東条!」
杏美が東条に話しかけた。
「・・・?」
「まじキモイ!!」
杏美は東条にそう言った。
「キャハハハハ!」
「ウケるわー。」
「それな!」