君の笑顔を見たいだけ
「そう言えばさー、東条って・・・。あ、話しにくいから別のところいこ!」
「へ?あぁ、おん。」
いつもの場所いこ。と、楓が言う。
いつもの場所とは、保健室の事。
ガラガラッ
ベットに座り、楓の話を聞いた。
「蒼空あのね東条さ、家で親に虐待を受けてるらしいよ。」
「え・・・?虐待・・・?」
「過去に、いじめも受けていたみたいなの。」
そうなのか。
と言うか、
「なんで楓は知ってんの?」
「同じ塾にね、過去に東条をいじめてたこがいたから話を聞いたんだ。」
へぇ。
「え、楓塾行ってんの?」
「うん。今月から習いだしたの。」
「俺も行くわ。」
「え?」
「塾言われてんだけど、知り合いとかがいないから嫌だったんだよ。」
楓なら、母さんも安心するだろう。