君の笑顔を見たいだけ
「分かった。じゃあ、今日連れて行くね?」
「おう。あ、ちょっと待って。母さんに連絡する。」
スマホをポケットから出し、LINEを開く。
母さんを選択し、メッセージを書く。
《楓が塾行ってるらしいから、そこに今日見学してきていい?》
そう送ったら、すぐに既読が付いた。
《分かった。行ってみてよかったら、入ろっか。》
《うん。》
と、返事し、スマホの電源を切る。
「教室、もどろっか。」
「そうだな。」
時計を見たら、もうすぐでチャイムが鳴る時間だった。
「急ごう!」
タタタタッと走り教室に戻る。
ガラッ
「「ただいま~。」」
わぉ。
ハモった。