私が恋した愛しい彼。
結局、勉強は取り消しで駅まで送ってくれることになった。


「すみません。わざわざ送っていただいて…。」



ニコッと笑う椎名くん。




私の身長は162cm、それに対して椎名くんは187cm。


もちろん、足の長さも全く違うわけで。



「椎名くん?歩幅合わせてくれてるの?」




私の言葉を聞こえないフリをしたのか、



「みいちゃんごめん、ここ寄ってもいいかな?」




椎名くんが指差したのは、








「???!」




待って待って待って待って!!!?






「ここって…」




「妹から頼まれちゃって…。俺の妹、クラッシャー?っていう韓国のアイドルのポスター買ってってうるさいの。いい?」




良いも何も………



「全然大丈夫ですよ。」





喜んでって言うしかないよね、もう。








K-POPペン(ファン)からしたら、もうここは聖地ですよね。





入った瞬間、もう発見してしまった私。




「ソジュンさんっ、カッコよすぎるよーー!」



ホントに涙が溢れてくる。





はっと、我に返る。




隣に椎名くんがいるんだ。


いや、隣に奈々ちゃんとか香世ちゃんとかいてもだと思う。






ずっと来たかったけど、行けなかったからホントにテンション上がる!






さすが韓国アイドルショップ。
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