私が恋した愛しい彼。






「うるせぇよ!!!」




怒鳴る父親。


この人は父親なんだろうが、私はそう思ったことは一度もない。



自分が都合の良いときや構ってもらいたいたい時だけ、私や兄に近寄り、



自分がイライラしているときは、モノや母や私に当たる。






私が幼いときは、よく泣いている母を慰めた。



私の父親はろくでもない人だった。







そんな父親からも愛されたいと思っていたまだ小さかった私は、



愛想笑い、作った笑顔。

いつだって、どんな時でもニコニコと接した。



そうしてるうちに、心から笑うことってどんなことだか、わからなくなっていた。





体調が悪くて、学校を休んでも、父親が帰ってきたら




「何寝てるんだよ。俺は仕事してきたんだぞ!!起きろよ!」



散々怒鳴られた。







学校でも愛想笑いを続けて、そんな自分が嫌になった。




小学4年生の時、愛想笑いをやめたとき





「みいちゃんどうしたの?!」
「先生ー!みいちゃん具合悪そう!」
「みいちゃんが笑ってない!」



って、言われた時





あぁ、私は死ぬまで作った笑顔で生きていかないと行けないんだ。


幸せになりたい。愛されたい。




と、思った。







小学五年生のとき、スイミングスクールでは


私が男子より速かったのが気に食わなかったのか、


「うぜぇんだよ!!」


5人位から囲まれていたまた怒鳴られた。



蹴られたり、暴言を吐かれたり、虫を口の中に入れられたり、、体を触られたり。















大きな声を出さないで。



話しかけないで。



触らないで。












男の人はコワイ。
< 17 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop