私が恋した愛しい彼。
夢。
最近よく言われることがある。



「みいちゃん変わったね。」


って。



それもそのはず。



だって、




「ソジュンさん。あなたはどうしてそんなにかっこよくて、可愛いんですか…?」



部屋の壁に貼ってあるポスターに頬を当て、涙を流す。



私はこの人が好き。

この韓国のアイドルの人と結婚するって、ソジュンさんの理想のタイプに少しでも近づこうと努力している。



そのおかげか、中学時代の友達からは「表情が豊かになったね、よく笑うようになったね」

と言われ、同じクラスの友達からは

「みいって、ホントに完璧女子だよね!テストはいつでも学年一位で、運動神経もいいし、何よりスタイルいいし!」


って。

逆にこんなに努力しても完璧女子になれなかったら辛いよ。


顔はまぁ、、親が親だから仕方が無いけど。


中学生の頃は中の下くらいの脳みそだったけど、今は1位キープしてるし、運動神経はたまたま生まれつき良いし、髪だって伸ばして、身長だって頑張って伸ばそうとしてる。


全部、私の好きな人の理想に近づけるように。



みんなから馬鹿にされるけど、不可能なことってホントにないと思ってる。




「みいー?また朝から拝んでるの?なんとかさん」


扉の向こうでお母さんの声がした。


「ソジュンさん!」



「なんでもいいけど、学校に遅れないようにね。」って言うお母さん。なんでも良くないし!




「ってか、もう6時なるじゃん!!」


部活の朝練があるからもう出ないと、と髪を整える。





あと1ヵ月…。

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