私が恋した愛しい彼。
双子の家に帰ると、双子の両親は仲良しそうに話していた。

いいな。


「うわー、またイチャイチャしてる!みいちゃんが来てるのに!」



千聖ちゃんがソファーに座っている両親を叩いた。

叩くのはちょっとやりすぎなのでは?




「あら、みいちゃんもおかえりー!」



双子の両親は、双子と瓜二つ。性格が。


それに若くて美男美女だから、4つ子まではいかないけど、兄弟だと思われても無理はない。


さすがだね。


美男美女の子供は、やっぱり美男美女なんですよ。




「夜ご飯何にするか!チーズタッカルビ食べてみる?」




と、双子のお父さん。






こんないいお父さんを捕まえるなんてさすが、双子のお母さん。




「はい!ずっと食べてみたかったんです!」






双子の家は楽しい。
私を自分の娘同然に扱ってくれるから。
何より、家族みんなでご飯を食べるのがいい。


私の家は、天と地がひっくり返っても家族揃ってご飯だなんてないもん。




「よっしゃ、じゃあ作ろう!」



と、この家はみんなで夕ご飯を作る。


6年前となんも変わらないね。








「みいは今日どこに行ってきたの?」



聖くんが、キャベツをかじりながら聞く。



「クラッシャーのライブ行ってきて、そこで会ったお姉さん…デヨンさんって言うんだけど、その人からいろいろな場所に連れていってもらったの!」





へー、良かったな。と、呟く聖くん。


んじゃあ、明日は言ってないことろに一緒に行こうね!と包丁を振り回す千聖ちゃん。

千聖ちゃん、、それ下手したら人まで切っちゃうよ……?


みんなから注意されて気づく千聖ちゃん。






千聖ちゃんの馬鹿はまだ治ってないみたい。
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