私が恋した愛しい彼。
「私はそう思わないよ!だって、それはみいの努力の結果でしょ?それにあんた達が先生や先輩から好かれないのは、部活中にダラダラやって、声も出さないで、準備とか荷物持ちとか全部私やみいに任せてるからでしょ?」





そうだよね。
って、心の中でしか呟けない私は本当に人間のクズだと思う。



「はぷな?大丈夫だよ、私気にしてないからさ。」



へへへっ…って、作り笑いをする。



愛想笑いとか作った笑顔とか。
心から笑ったこと、最近ないな。
最低だよね。

でも、しょうがない。



アイツのせいだから。







「そ、そう?んじゃ、もう君達帰って。掃除の邪魔だから。」





なんなの?
うざ。

って言いつつ帰るのは素直なのかな?





「ったく。みい、大丈夫?あー、目ぇ真っ赤にして…。」


「ごめんね、いつもいつも。ありがと、はぷな大好きー!」




泣いてるところを見られたくなくて、最近できるようになった必殺技、抱きつくをはぷなにした。


まぁ、まだちょっと引き気味だけど。しかも、はぷな限定。



「あー、もう。可愛いなぁ。妹に欲しいわ。」



流石にそれは……。
可愛いくないし。うん。




「ってか、ぱぱっと掃除して帰ろ!ね!」





はぷながモップを投げつけたおかげでホコリは散らばったけど……

まぁ、そのくらいどうってことないよね。

























はぷなは信じてもいいかな。
はぷなは私を見てくれる?



隣にいてくれる?
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