背中越しの恋。
助けてくれた王子様
そんなこと思っていたら、ほんとに起きた。
今は、昼休み。
なぜか、連れ出されちゃったよ。
今、私は先輩達になにか言われている。
こんな大勢でどーしたのよ。
「ねえ!あんた話聞いてる?
私達の王子をとらないで?わかってるの?」
とらないでって、ものじゃないんだからさ。
ってか、王子って誰だっけ。
あ、咲が今日の朝言ってた人か。
「とってないし、喋ったことないですよ?」
「じゃあ、あの噂は何!?」
噂?なにそれ。
「噂?なんですかそれ。」
「あんたまた、はぐらかす気?」
だから知らないって。
「はぐらかしてなんかないですよ。
ほんとに、なんですか。」
もーなんなのよ。
「あんたねーー!」
しばかれる。
そう思って、目をつぶった。