背中越しの恋。
まぁ、助けてくれたし、いい人はいい人なんだろうけどさ。
なんか、ちょっと…
軽くない!?
だって、今会っただけなのに、なんかあったら、また言ってだよ!?いやいや、あなたのこと知らないし、話した覚えもないし、話す勇気すらないんですけど!?
ほんとに、あの人のどこが良くて、王子様なんて言ってるのか、よくわからない。
と、思って歩いてたら、いつの間にか、椅子に座ってた。記憶ないや…。
「ちょっと、有紗!先輩達に呼ばれて何してたのよ!」
「そーだぞ。俺ら心配してたんだからな!」
「あー。いや、ごめん。なんてゆーか、委員会のことで、呼ばれて。」
委員会はいるつもりだし、そう言っとこ。
「あんな大勢でくる!?何話してたのよ!」