妖精だって恋します!




「それいいな!!さんせー!!」




周りの男子が盛り上がる...




は??こんなブスにやらせていいんですか?




絶対つまんないし。ていうか演技とか無理。





「聖渚、がんばっ!」



玲奈ちゃんまで言ってるよ...。





「私は嫌だよ~!!」




天月さんでいいですか?と、先生が聞いてくる。



「あの、嫌なんで...」



って言おとしたけど、周りの期待がつまった視線がすごくて...


「やります...」




っていっちゃいました。最悪です。




んもーう!なんで言っちゃったんだろ!断ればよかったのに!!







運命の相手、ロイトって言うんだって。



んで、ロイト役は藤本くんって子になりました。






「私にできるかな...」



思わず呟いていた。



そんな呟きに





「俺がお前ならできると思って推薦したんだ。できないわけがない。」




クスっと笑いながら颯が言う。




颯のそんな笑顔に、カッコいいなと思ってしまう。




「ていうか、なんでそんな俺様なのよ。」



と、イジワルに言うと、




「元々俺はこーゆう性格だ。」



そんな颯がおかしくて、つい笑ってしまった。



颯の方を見ると、爽やかで自然な笑顔だった。




一緒に笑いあったそんな瞬間が楽しいと、感じた。
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