妖精だって恋します!
「聖渚おはよー。って、なにその顔!?」
「玲奈ちゃんおはよ。顔なんかおかしい?」
「おかしいと言うか、くまがスゴい。」
「あはは、昨日全然寝れなくて。」
だれかさんのせいで寝れなかったよ!
お父様に建ててもらった家まで送ってもらって、いざ寝ようとしても、キスの事で全然寝れなかった。
「あ、そうそう原稿係がキスシーン入れるか聞いてたよ。どうする?」
「キ、キス!?」
「う、うん。もちろんふりでやるよ?」
あ、なんだ。劇のはなしか。
キスという単語につい反応してしまう。
「ちょっと、キスシーンはいやかな?」
「だよね~言うと思った。伝えとくね!」
「う、うんありがとう。」
「「「「颯さまーーー!!」」」」
...!!颯という単語にも敏感になったみたい。
目合わせなうよいにしよう。うん。
「聖渚、おはよー。」
話しかけられたーー!!
返さないわけもいかないし、返しておこう。
「お、おはよ。」
目もあってないし、くまもばれてないよね?
「あれ?どうしたのそのくま。」
バレてるーー!!
なぜバレた?
いいわけをしよう、そしたらばれないでしょ。
「ちょっと、夜勉強してて...」
「ふーん。」
颯は信じたのか自分の席に戻った。