妖精だって恋します!
ずっと争いの事や、国王の娘について考えていて、授業も頭に入らなかった。



そんなかこんなでお昼の時間となった。




今日も玲奈ちゃんと食べようと思い、玲奈ちゃんを探したがどこにもいない。


しょうがない、一人で食べよう。



なに食べようかなー。




「おい、聖渚。」



颯が私を呼ぶ声がして、振り返る。




「んー?どうした?私学食行きたいんだけど?」



話早く終わるといいな。




「一緒に学食行くぞ。」


「え?でも、玲奈ちゃんと食べようよ思ってたんだけど...」



といっても玲奈ちゃんがいない。


一人で食べようと思ってたから断る理由もないんだけど...



「井上には俺と食べるからって他のやつと食べてもらった。」



玲奈ちゃんめ、簡単に許すなんて...!



くっつけようとしてるな...?




「そうなんだ、じゃあひとりで...」

その場から逃げようとしたけど、腕を捕まれた。



「俺はお前と食べたくて誘ったのに...」


颯が上目遣いで可愛く言ってくる。



そんな顔されたら断りにくいよ...。




それに早く食べたい。




「いいよ。お腹すいたから早くいこ?」



「また引っ掛かった~!んじゃ行くか!」


颯は悪い笑顔をしながら、私の手をとり学食まで走り出す。




さりげなく手繋いでる...//




颯といると不思議な気持ちになる。




恥ずかしいけど、颯にだったら手繋がれてもいいかな。なんて思っちゃう。




それに、颯といる時すごく楽しい。








颯と、まだ一緒にいたい。
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