妖精だって恋します!
ん?風邪が流行ってるのかな?


人間界にはウイルスを倒してくれる人がいないもんな。


パレンドタウンには、ウイルスハンターって言う、やっつけてくれる人がいるの。



だから、風邪になったこともない!




感謝すべき存在だよね!



あ、そういえば、のど飴もってたけ?


カバンのなかをあさった。



お、あったあった。



「顔赤いですよ?風邪だったらこれ食べてください。」


そっと渡すと、男の人が戸惑いながらも受け取った。


大丈夫かな?あ!高校いかなきゃ!




ついでに聞いてみよう!



「あの、すみません!宮前高校どこかわかりますか?」


同じ制服だしわかるはず!



「なに言ってるの?門の目の前にあるじゃん。」




え?ここはお城では?




「え?お城だと思ってた...!まぁともかくありがとうございます!」




ニコっと笑い返すと男の人の顔がまた赤くなった気がした。




やっぱ風邪流行ってるのかな?注意しなきゃ。



「では!」



男の人にお礼をいって門をくぐりぬけた。
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