どうがん彼氏


「あなたは
小学生だよね?」


もう・・・
早く手ぇ放して


「そうそう。
俺は小6。」


へぇ・・
小6なんだ


「まみは中2に
見えないよね」


は?どういう


「小さいし
童顔だしさ。
小5かと思ってた」


まるで私の心を
呼んで返事を
したような返事。


何気にリアルな
数字だな…


「失礼だから」


私は彼の力が
緩んだ隙に
腕を自由にして
また階段を降りる。


「ごめん。
ちょっと待って」


慌てた様子で
降りてくる。


「…なん?」


「敬語
使わんくて
ごめんな」


ははは・・
とんだ勘違い


私はそんな事に
怒ったんじゃない。


ん?怒った?

何に?

そういや・・
何に怒ってるんだろ
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