どうがん彼氏



聞きたい事は
もっとやまほど
あったはずなのに

私はもう何も
聞けなくなった。


そんな
気分じゃない。


聞きたいことが
なくなっちゃった。


だってこれ以上
聞いたらきっと
未玲ちゃんの話

少しくらい
出てくるんじゃないか
ってそう思った。


「どうして…?」


消えそうな声で
私はささやいてた。


ただ寒さを肌で
感じる事もできずに
白に染まってゆく
地面を見てた。


「真美・・」


大地が私を
見るだけで。


大地が私を
呼ぶだけで


私は浩太を
思い出してた。


やだなぁ・・
だって
似てるんだもん


声も顔も
その優しい
性格も。


違うのってさ
髪型ぐらい?


私は最初から
大地を浩太に
重ねてみてた。


だからかな?


だから今も…
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