どうがん彼氏
「…俺さ!
バスケ
やってんの」
私の位置から
数歩先で
止まった大地が
さっきの声とは
一変して
明るい声を出した。
その明るい声に
つられるように
私も正気に戻った。
「ぅん・・」
力なく答える
ことしか
出来ない・・
「俺は違うよ。
兄貴とは違う」
!!
「えっ・・」
「真美もさ
俺らの事
似てるって
思った??」
「うん…」
「俺と兄貴は
違うから!」
あ・・なんか
無意識に
傷つけた?
「ごめん・・」
「…謝んなよ」
じゃあ、なんて
言えばいいの?
それからは
何も喋れなくて
ただ下を見ながら
歩いて帰った。