猫系彼女と犬系彼氏
第1章 青年
始まりは華やかな街の繁華街を歩いてる時
怒声と骨のぶつかる音が聞こえて近づいたことだった。
男達の渦の中に一人の青年が倒れ込んでいるところだった。
暗闇の中に反射する鮮やかな金髪が印象的だ。
離れた場所からみていた麟(りん)には青年がどんな表情をしているのかは分からなかった。
青年が何かを喋るとたちまち男達の拳が振り上げられた。
次の瞬間
その時少年が何を言ったか分からなかったが、
確実に言えるのは男達の視線が青年から私に注がれていたことだった。
まずい。逃げないといけない。
脳内で感じた時には既に走り出した時だった。
繁華街の路地を曲がるその時ちらりと振り返って見たけれどあの青年は居なかった。
________やられた。
無我夢中で走った。
夜の街は暗く煌びやかに輝いていた。
そういえば誰かが言ってたな、夜に走ると自分が足が早くなったように感じるって。
「……ッはあっはあッ…」
気がつけばもう随分と繁華街から離れた場所まで来ていた。
麟の短い髪の毛が汗で頬に張り付き全身から吹き出る汗に今更ながらあの青年に対する苛立ちを思い出した。
(あいつホンットになんなの…助けようとか一瞬でも思った自分がバッカみたいッ)
(久々に繰り出した繁華街なのに訳の分からない男達に追い回されて逃げるなんて映画や漫画でもないんだから勘弁してよね……でも、運動不足は解消できたと思えばいいか…)
怒声と骨のぶつかる音が聞こえて近づいたことだった。
男達の渦の中に一人の青年が倒れ込んでいるところだった。
暗闇の中に反射する鮮やかな金髪が印象的だ。
離れた場所からみていた麟(りん)には青年がどんな表情をしているのかは分からなかった。
青年が何かを喋るとたちまち男達の拳が振り上げられた。
次の瞬間
その時少年が何を言ったか分からなかったが、
確実に言えるのは男達の視線が青年から私に注がれていたことだった。
まずい。逃げないといけない。
脳内で感じた時には既に走り出した時だった。
繁華街の路地を曲がるその時ちらりと振り返って見たけれどあの青年は居なかった。
________やられた。
無我夢中で走った。
夜の街は暗く煌びやかに輝いていた。
そういえば誰かが言ってたな、夜に走ると自分が足が早くなったように感じるって。
「……ッはあっはあッ…」
気がつけばもう随分と繁華街から離れた場所まで来ていた。
麟の短い髪の毛が汗で頬に張り付き全身から吹き出る汗に今更ながらあの青年に対する苛立ちを思い出した。
(あいつホンットになんなの…助けようとか一瞬でも思った自分がバッカみたいッ)
(久々に繰り出した繁華街なのに訳の分からない男達に追い回されて逃げるなんて映画や漫画でもないんだから勘弁してよね……でも、運動不足は解消できたと思えばいいか…)