人面瘡
「ごめんごめん。でも、本当にすごいね」


沙和は目を輝かせてそう言った。


「そうだよね。なんかジンクスのおかげで自分も前向きになれてる気がする」


「昨日始めたばっかりなのにねぇ」


沙和はニヤニヤとした笑みを浮かべてそう言った。


もしかして単純だと思われた?


「もうこの話は終わり。授業に戻るよ」


あたしはそう言って地図を広げたのだった。
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