人面瘡
被害者
おつねの顔はグラウンド中央の奥深くに埋まっていた。
顔が発掘された瞬間土から伸びていた手は消え、あたしの膝と背中のおつねの顔もスッと消えてなくなって行った。
けれど、おつねは最後にあたしにその姿を見せてくれたのだ。
「ありがとう。これで彼の元へ行くことができる」
写真で見た通り美しい顔をしたおつねは、そう言って星空へと舞い上がって行ったのだった。
顔が発掘された瞬間土から伸びていた手は消え、あたしの膝と背中のおつねの顔もスッと消えてなくなって行った。
けれど、おつねは最後にあたしにその姿を見せてくれたのだ。
「ありがとう。これで彼の元へ行くことができる」
写真で見た通り美しい顔をしたおつねは、そう言って星空へと舞い上がって行ったのだった。