人面瘡
ジンジンとした痛みが右膝に走り、顔を顰める。
「アズサ、大丈夫!?」
ボールを投げた子が心配して駆け寄って来た。
「全然大丈夫。ボールは当たらなかったし、あたしはボーっとしてたのが悪いんだから」
あたしは慌ててそう言った。
驚いてこけたのだって自分のせいだ。
暑さのせいとはいえ、ぼんやりしすぎていた。
「でも、膝……」
「このくらい平気だって」
そう言いながらも、右膝からは血が滲んできていた。
こけた場所に丁度小石でもあったのかもしれない。
「アズサ、保健室に行こう」
そう声をかけてくれたのは保健委員の河上沙和(カワカミ サワ)だった。
沙和は昔からあたしの友達でもある。
「アズサ、大丈夫!?」
ボールを投げた子が心配して駆け寄って来た。
「全然大丈夫。ボールは当たらなかったし、あたしはボーっとしてたのが悪いんだから」
あたしは慌ててそう言った。
驚いてこけたのだって自分のせいだ。
暑さのせいとはいえ、ぼんやりしすぎていた。
「でも、膝……」
「このくらい平気だって」
そう言いながらも、右膝からは血が滲んできていた。
こけた場所に丁度小石でもあったのかもしれない。
「アズサ、保健室に行こう」
そう声をかけてくれたのは保健委員の河上沙和(カワカミ サワ)だった。
沙和は昔からあたしの友達でもある。