人面瘡
☆☆☆
沙和にも早く好きな人ができればいい。
そう思いながら、休憩時間あたしは雄生と会話を楽しんでいた。
会話の内容は昔の思い出話だから、誰もあたしたちの会話に入って来ることはできない。
なんだか自分だけが特別な存在になれた気がして気分が良かった。
話題が小学校の頃の夏祭りへと切り替わった時、右ひざにかゆみを感じて視線を落とした。
新しい絆創膏は綺麗なままで、ウミが出ているような様子はない。
けれど気になったあたしは、会話を続けながら絆創膏を剥がして確認して見ることにした。
絆創膏を剥がした瞬間、違和感が胸を付いた。
「あれ?」
思わず声に出してそう言ってしまう。
「どうした?」
会話を中断した雄生が首を傾げて聞いて来た。
「なんか、傷が……」
そう呟き、雄生に傷口を見せた。
今朝よりも少し大きくなっているように見えるのは、あたしの気のせいだろうか。
沙和にも早く好きな人ができればいい。
そう思いながら、休憩時間あたしは雄生と会話を楽しんでいた。
会話の内容は昔の思い出話だから、誰もあたしたちの会話に入って来ることはできない。
なんだか自分だけが特別な存在になれた気がして気分が良かった。
話題が小学校の頃の夏祭りへと切り替わった時、右ひざにかゆみを感じて視線を落とした。
新しい絆創膏は綺麗なままで、ウミが出ているような様子はない。
けれど気になったあたしは、会話を続けながら絆創膏を剥がして確認して見ることにした。
絆創膏を剥がした瞬間、違和感が胸を付いた。
「あれ?」
思わず声に出してそう言ってしまう。
「どうした?」
会話を中断した雄生が首を傾げて聞いて来た。
「なんか、傷が……」
そう呟き、雄生に傷口を見せた。
今朝よりも少し大きくなっているように見えるのは、あたしの気のせいだろうか。