人面瘡
「デートなんて、そんな……」


幼い頃なら2人で出かける事だって多かった。


2人でいることが自然だったし、違和感もなかったから、


けれど、今は少し違う。


どうしても雄生の存在を意識してしまっていけない。


「今のアズサならきっと大丈夫だって!」


「そ、そうかな……」


「そうだよ。雄生は絶対にアズサの事を気にしてるって」


そう言われたら、そんなような気がしてくる。


けれどあたしは詳しい返事は割けて、ノートの続きをうつしたのだった。
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