人面瘡
☆☆☆

翌日は平日だったけれど、あたしはまた午前中病院へ向かっていた。


もしかしたら傷口から妙な病気が入ったのかもしれないと思い、不安で授業なんて受けていられなかったからだ。


この前も診察してくれた女性の先生が、あたしの右膝を見て難しそうな顔をしている。


「怪我はおそらくもう治っているのね。だけど表面だけに異変が出てるの」


「どういうことですか」


「皮膚の病気が偶然同じ場所に出てきているのかもしれないってこと」


そう言うと、先生は皮膚病に聞く薬を処方してくれた。


「それと、念のため内科も受信してみてね。紹介状を書いておくから」


「わかりました」


あたしは頷き、紹介状と薬を貰って病院を後にしたのだった。
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