人面瘡
そう言うと、雄生はそのままジュースを取りに向かった。
こうして2人でファミレスにいると本当にカップルなんだと実感できて、なんだかくすぐったい。
沙和からジンクスを教えてもらうまでは、こんな風になれるなんて思ってもいなかった。
「アズサ、これからどこに行きたい?」
戻って来た雄生にそう聞かれて、あたしは考えた。
これと言って行きたい場所はなくて、雄生と2人でいられればそれでよかった。
それは雄生も同じだったみたいで、とりあえずブラブラ歩いてみることになった。
歩きなれた街並みも、雄生と2人で歩くと少し違って見える。
いつもよりキラキラと輝いていて、どんな物でも話題になる。
駐車場で寝ている猫を撫でたり、小川で小魚の数を数えたり。
どうってことのない日常が何倍にも楽しくなるから、不思議だった。
散々歩いて疲れて再びファミレスに入った時だった。
座った瞬間自分の右膝が目に入った。
今朝までは本当に綺麗だった右膝に、凹凸ができている。
こうして2人でファミレスにいると本当にカップルなんだと実感できて、なんだかくすぐったい。
沙和からジンクスを教えてもらうまでは、こんな風になれるなんて思ってもいなかった。
「アズサ、これからどこに行きたい?」
戻って来た雄生にそう聞かれて、あたしは考えた。
これと言って行きたい場所はなくて、雄生と2人でいられればそれでよかった。
それは雄生も同じだったみたいで、とりあえずブラブラ歩いてみることになった。
歩きなれた街並みも、雄生と2人で歩くと少し違って見える。
いつもよりキラキラと輝いていて、どんな物でも話題になる。
駐車場で寝ている猫を撫でたり、小川で小魚の数を数えたり。
どうってことのない日常が何倍にも楽しくなるから、不思議だった。
散々歩いて疲れて再びファミレスに入った時だった。
座った瞬間自分の右膝が目に入った。
今朝までは本当に綺麗だった右膝に、凹凸ができている。