人面瘡
☆☆☆
翌日。
登校してくると下駄箱で偶然雄生とバッタリ会った。
家は近いけれど、こうして偶然会うことは滅多にない。
それだけであたしの心臓はドクドクと高鳴りはじめてしまう。
「おっすアズサ」
よく日焼けした小麦色の肌の雄生がいつものように声をかけて来る。
「おはよう雄生」
あたしは胸のドキドキを悟られないように、いつもの笑顔を見せた。
「昨日体育で怪我したんだろ?」
そう言ってあたしに右ひざに視線を向ける雄生。
「ちょっとね。ボーっとしちゃって」
「アズサは昔から抜けてる所があるからなぁ。気を付けろよ?」
そう言ってあたしの頭にポンッと手を乗せる。
幼い頃から知っているその手はとても大きくなっている。
翌日。
登校してくると下駄箱で偶然雄生とバッタリ会った。
家は近いけれど、こうして偶然会うことは滅多にない。
それだけであたしの心臓はドクドクと高鳴りはじめてしまう。
「おっすアズサ」
よく日焼けした小麦色の肌の雄生がいつものように声をかけて来る。
「おはよう雄生」
あたしは胸のドキドキを悟られないように、いつもの笑顔を見せた。
「昨日体育で怪我したんだろ?」
そう言ってあたしに右ひざに視線を向ける雄生。
「ちょっとね。ボーっとしちゃって」
「アズサは昔から抜けてる所があるからなぁ。気を付けろよ?」
そう言ってあたしの頭にポンッと手を乗せる。
幼い頃から知っているその手はとても大きくなっている。