この想いどうすればいいの?
もしかして、透也寝てる・・・?
私からは透也の顔が見えないから、どんな表情をしているのか分からない。
私は、透也の顔を見るために、透也に近づく。
「なあ」
え・・・っ
私が、透也の顔を見ようとした、ちょうどその時。
「お前さ、涼太先輩と付き合うことにしたんだな」
え・・・?
ち、違う・・・
私がその言葉を発する前に、
「よかったな。涼太先輩いい人だしな」
なんて透也が言った。
「え・・・」
「つーか早く出ていって。気が散るんだよ」
透也は、そう言いながら私を部屋の外に追い出した。
誤解は解けないまま。
どうしよう、と思うけど、透也は部屋に入れてくれそうにない。
だから、私は明日言おうと決めた。
その選択が間違っていたとは気づかずに。