極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


お義母様のことをぼんやりと考えていると、桃ちゃんの弾んだ声が聞こえた。

ハッとして視点を合わせると、キラキラとした桃ちゃんの視線。


「え……どんな、人って?」

「だから、プライベートではどんな感じなのかなって。社内で見るような感じとはやっぱり違うのかとか、気になる」

「どんな感じ……か」


そういえば私、慶太さんのこと、全然知らない……。


「のどちゃん? あー、いきなりごめんね、突っ込んだことを。内緒にしたいこともあるもんね」

「ううん、そうじゃなくて……まだ、よく知らないというか。考えてみたら、何が好きだとか嫌いとか、趣味だとか……何も知らないなって思って」

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