極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


「まぁまぁ、今日急にこうやって色々話すようになって、いきなり突っ込んだこと聞くのもね! これからじっくり聞かせてもらうよ」

「そんな、じっくりって……」

「ところでさ、挙式の予定は? まだ具体的にはなってないの?」

「あー……うん。まだ、そこまで話は進んでなくて」


挙式以前に、お義母様への挨拶だってまだ
済んでいない。

そこでもし、結婚を反対されることにでもなったら、また話は変わってくるかもしれないし……。


「そっか。でも、やっぱり式はうちで挙げるんでしょ?」

「うーん……きっと、そうなるよね。それか、挙げないとか……」

「えぇー! 挙げないなんて勿体ない。うちで挙げてほしいな。その時は、プランナーに立候補したいし」

「もしそうなったら、私から桃ちゃんを指名させてもらうよ」


にこりと笑ってそう言うと、桃ちゃんの表情はパッと明るくなる。

「絶対いい式にする!」とすでに気合い十分な調子で答えてくれた。


< 208 / 358 >

この作品をシェア

pagetop