極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「俺に抱きついたまま、そのまま寝ちゃってた」
「えっ……!」
う、うそ?!
身体がおかしくなってしまいそうで、ちょっと待ってほしいとお願いすると、慶太さんは「もう降参?」と意地悪く囁きながらも私を優しく抱き締めてくれた。
ワインの酔いと、与えられた甘い刺激に、くらくらしていたのは確か。
包み込んでくれた慶太さんの体温が心地よくて、自分からもぎゅっと抱きついていた。
でもまさか、そのまま力尽きてしまうなんて……。
自分の有り得なさにゾッとしていると、横になったまま私を見つめる慶太さんがクスクスと笑い出す。
「す、すみません、私……」
「ん? なんで謝るの?」
「だって……その、途中で、寝ちゃうとか、有り得ない……」
「あー、確かに、お預けくらった感じ?」