極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
私の存在を確かめるように、慶太さんはしみじみとそんなことを言うと、抱いた身体を素早く反転させる。
振り向かされると、当たり前のように唇を奪われた。
ソフトに触れて離れ、目を見て再び深く口付ける。
会えなかった時間を埋めるようなキスをされ、身体の芯がきゅんとなる。
思わず慶太さんの胸元についた手に力が入っていた。
「……ごめん、止まらなくなりそうだ」
自分にストップをかけるように顔を離した慶太さんは、自嘲気味に笑って私の紅潮した頬をさらさらと撫でた。
「この顔合わせが終わったら、そのあと時間はある?」
「あ、はい……大丈夫です」
「なら良かった。のどかと二人きりになりたい」
久しぶりに会ったせいだからなのか何なのか、今日は慶太さんの言葉や仕草にいつも以上に鼓動が落ち着かない。
慶太さんの腕から解放されても、しばらく心臓が落ち着きなく音を立てていた。