極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
程なくして澄子叔母さんが戻り、食事のセッティングがされた席へと腰を下ろした。
前の予定が押していると連絡を入れてきたらしい慶太さんのお義母様は、約束の時間ぴったりの到着で部屋へと現れた。
今日も慶太さんの弟、悠太さんと一緒で、現れると共に緊迫した空気が静かに流れ始める。
挨拶のために立ち上がった私と澄子叔母さんを、お義母様はどこか想定外のものでも見てしまったように表情を固めて見つめた。
「慶太さん……これはどういう?」
「先日お話したはずです。彼女と結婚することになるので、ご紹介させていただきたと」
迷いない慶太さんの言葉に、お義母様は返す言葉を失ったように「そう……」とだけ返す。
そして黙ったまま用意された席に腰を下ろした。