極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
番外編★迎える結婚初夜



真っ白なリムジンに乗せられ、到着したのは都内の一流ホテル。

車がエントランス前に横付けすると、先に降りた慶太さんが手を差し伸べてくれた。

ドレスを着た自分と、タキシード姿が王子のような慶太さん。

特別感がハンパないこの状況に、式場を出た時から鼓動の高鳴りが静まらない。


『今から、君を連れ去るよ』

まだ招待客がたくさんいる二次会の終わり、慶太さんは私の耳に唇を寄せ甘く囁いた。


車から降り立つと、しゃんと姿勢の正しいドアマンの男性たちが私たちに向かって一礼をする。

エントランス付近に居合わせたホテル利用者の視線が、次々と私たちに集まっていた。

二次会で着たドレスは、慶太さんの希望で、膝辺りのミニ丈のウエディングドレス。

定番のウエディングドレスみたいにボリュームがあるわけじゃないけれど、やっぱり式後だというのはわかるし、注目を集める。

何より慶太さんが目立つのが一番でかい。

女性のみならず、男性からも羨望の眼差しを送られている。

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