極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「なんか、目立っちゃいましたね、この格好じゃ……」
慶太さんのエスコートで部屋を目指すエレベーターへと乗り込むと、やっと二人きりになった空間で彼を見上げる。
「そうだな……のどかの可愛いドレス姿にみんな釘付けだった」
クスッと笑ったかと思えば「ミニ丈のドレスなんてサービスしすぎたか……」なんて、論点ズレズレのことを呟く。
「わ、私じゃないです! 目立ってたのは慶太さんの方ですから!」
訂正したものの、慶太さんには全く伝わっていないようで、にこりと笑って首を傾げられる。
そんなやり取りをしているうちに目的階へとたどり着き、慶太さんに肩を抱かれた。
普段は出さない肩や背中が露出したベアタイプのウエディングドレス。
いつものように慶太さんの手が触れるだけでも、直にぬくもりを感じてしまってドキドキしてしまう。
一流ホテルの豪華さに目を奪われているうち、突き当たりのドアの前に行き着いた。