極甘ウエディング～ようこそ俺の花嫁さん～

押し当てられた唇はすぐに離れ、触れては離れてを繰り返しながら私を翻弄していく。

唇の弾力を存分に楽しむと、最後は深く重ねられた。

キスだけで、まるで熱にやられるアイスクリームのように蕩けていく。

全身から力が抜けていきながら、ベッドに放り出された手の平に慶太さんの大きな手が重なるのを感じた。


「キスだけでそんな顔して……」


自分がどんな顔をしてしまっているのか、想像するだけで恥ずかしい。

だけど、それすらどうでもよくなってしまうくらい、すでに慶太さんに酔わされている。


「慶太、さん……」


名前を呼ぶと、慶太さんはうっとりするような綺麗な微笑を浮かべて顔を近付ける。

鼻と鼻が触れ合うと「もっと呼んで」と囁き、また唇を奪った。