極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
慶太さんの唇が、指先が、恍惚とした世界へと私を導いていく。
身体が溶けていくように熱を上げ、忙しなく甘い声を漏らす私の唇を、慶太さんは深いキスで塞いでしまう。
「慶太、さんっ……もう、私……」
身体が熱く火照って、どうにかなりそう。
すがるように逞しい腕に触れると、慶太さんは私の耳元でクスッと笑った。
「今日こそは……のどかのこと、もらってもいい?」
もう十分熱を上げているのに、体内の燃焼はおさまることを知らない。
そんな言葉にキュンと身体の奥底が震え、思わず慶太さんの背に抱き付くようにして腕を回していた。
「はい……慶太さんに、もらってもらいたいです……」
高鳴る鼓動は最高潮に達して音を立てていた。
唇や首筋、デコルテから胸に口付けられながら、慶太さんの両腕が私を包み込む。
未経験が故、ちゃんと受け入れられるのか、そんな不安が頭をよぎる。
「大丈夫……でも、もし辛かったら、我慢しないで言ってほしい」
こんな時でも私のことを気遣ってくれる優しさに、今日のこの日まで、慶太さんのために済ませなくて良かったなんて思ってしまった。