極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~



広いベッドに沈み込み、胸を上下させる。

倒れ込んだままの私の髪を撫で、慶太さんは優しいキスを落とした。


「のどか、大丈夫?」

「……は、い」


我慢しないで、なんて言ってもらったけど、初めての喪失は、辛くて耐えられないことは無いに等しかった。

慶太さんは私を抱きながらも、常に気遣い、私を最優先してくれていた。

自分の欲に暴走することなく、余裕がないとできることではないと思う。

でも、こんなんじゃ慶太さんは……。


「すみません……私のことばかり、気にさせてしまって……」


“初めて”というだけで、かなり気を使わせてしまったことは間違いない。

慶太さんは、きっと満足できなかったはず。

だけど……。


「すごく、良かったよ」


慶太さんにとってそんな心配は瑣末なことだったらしく、そんな赤面してしまうことを耳元で囁かれてしまった。

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