極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
一通り話を聞いた慶太さんは、苦笑いを浮かべていた。
「まさか、神原さんにそんな心配をされているとは……」
「慶太さんのこと、仕事以外まで気に掛けてくださってるんですね」
「ああ、彼女には、公私共に世話になってるみたいだな」
「でも……」
せっかく神原さんが“初夜に”なんて言って用意してくれたランジェリーは、ドレスのままホテルに来てしまったから出番がないままになってしまった。
なんだか申し訳ない気持ちになってくる。
「せっかく、初めての時に、なんて言ってたのに……」
少ししゅんと萎んでしまった私を、慶太さんは横からそっと抱き寄せる。
そして、「だったら、大丈夫だよ」と言った。
「何度でも……初夜のように抱くから」