極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
艶っぽく囁かれ、再び全身が上気する。
「えっ……!」と声を上げて固まってしまった私を抱き締めて、慶太さんは頬に口付けた。
「なっ、なんてこと言ってるんですか!」
「ちなみに、どんなの選んできたの?」
「えっ、それは、あの……白で、レースの、清らかな感じので……」
「へぇ……ぜひ見てみたいね。いつ見せてくれる?」
蠱惑的な瞳で見つめられ、すでに弾んでいる鼓動がドキッと更に跳ね上がる。
「えっと……いつ、と言われると――」
もごもごとする私の唇を軽やかに奪い、「ほんと、可愛いな」と慶太さんは微笑む。
抱き締めた腕を解いて再びベッドへと横たわらせると、今度は深く口付けられた。
「のどか……愛してる」
「慶太さん……」
この結婚が、こんなに気持ちが入るものとは思ってもみなかった。
でも、今はこんなに……。
「私も……大好きです」
Fin*