極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「澄子叔母さん、どうかしたの?」
「え?」
「何か、いつもと様子が違うというか……そんな気がして」
私の質問に、澄子叔母さんの目が一瞬動揺に揺らいだ気がした。
でも、気のせいと思わせるほど刹那に、その目に笑みを浮かべる。
「大丈夫よ。ちょっと疲れてるくらいだから」
「そう? 何かあったら、話してね」
「……のどか」
「ん?」
やっぱり、どこか様子がおかしい。
座ったまま振り向いた私を見下ろす澄子叔母さんは、何か言いたげな顔をして私を見ている。
数秒見つめ合うと、澄子叔母さんは静かに口を開いた。
「もし……うちが廃業すると言ったら、どうする?」