極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「え……だって、それってのどかが――」
澄子叔母さんは、その先の言葉を出せないように口を閉ざしてしまう。
そんな困惑を露わにする姿を目にして、私は「澄子叔母さん」と静かに声を掛けていた。
「私なら、大丈夫だよ」
「大丈夫って、だって、結婚の話が」
「どうせ、結婚なんてしないで生きていくって思ってたんだもん。一緒になりたい相手がいたわけでもないし、私が婚姻届にサインして、うちが守れるなら、私は構わない」
私の願いはたった一つ。
澄子叔母さんが、これからも変わらず自分の式場を守っていけること。
それが叶うなら、私は何だってする。