極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
夕飯を食べ、お風呂に入り、倒れ込むようにして自室のベッドに横になる。
今日は一日、緊張しっぱなしで身体が疲れたと悲鳴を上げていた。
やっと一人になり、気を吐き出すように深く深呼吸する。
枕に顔を埋めて目を閉じると、園咲さんの顔が瞼の裏に広がった。
心配していたことは、無事話をいい方向にまとめられた。
だけど、それと引き換えに自分が結婚するという事実に、未だ実感は湧かない。
本当に、私はあの人と結婚するのだろうか。
ここまで話が進んでも、急に舞い込んだ、更には私と結婚するにはどの部分においても釣り合わない相手ということも手伝って、夢を見ているような感覚の中にいる。