【完】今日から、お前は俺のモノ
うーーーーーん


美咲と空くんの関係?




なんだか引っかかるというか……


颯太なら……知ってる……かな……



って聞いてどーするんだ!!私!!





……こんなに気になってしまうのは


さっき美咲の名前が穹くんの口から出た時の
なんとも言えない寂しそうな顔が







ーーーーーー 切なくて






愛しく思うようなーーーーーー



頭から離れないからー 。





キーンコーンカーンコーンーーー



……って悩んでたらもう7時間目!?



しかも体育祭の競技決め……

私が仕切って決まるかな……



って弱気になってどうする!決まめるの!!


しかも……



颯太もついてるし……大丈夫。



「今から体育祭のーー……」



あと残り二週間に迫る体育祭。
……早いなあ……


「ってことで競技は3つ!
女子男子それぞれ6人ずつで分かれてー
バレー卓球それにー バスケの…三競技です」




おおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!


うちのクラスは元々体育会系のクラスだから
こういう所は盛り上がるんだよなあ……


それに、バスケはバスケ部のエース3人組が
いるもんね……


「それでは、したい競技に手を挙げて「んーその前にこの人はここがいーとかある?」


私の進行に被せて話を重ねる颯太。


……この人がいいって颯太達は当たり前のようにバスケになるだろうに……


なんのために……







「俺はさ、めいがバスケがいーと思うんだけどみんなもそれでいー?」




「……え?」




「いやめいバスケじゃなきゃうちのクラス
勝てないから当たり前でしょ〜!!」

「めいちゃんがバスケにいねーと俺らの勝利はねーから!!」


クラスのみんなが口を揃えて
わたしのバスケの推薦に納得してくれるーー


凄く……凄く



嬉しい……






「みんな…… ありがとう……!!」





シーーーーン…………





クラスの空気が止まったように静まり





男子のほとんどの顔が赤くなる。
それに女子の顔も赤く染まっていく。




「……え……え?」



「……ばか…反則……
そんなん……みんなに…見せんなよ……」



颯太の顔は下を向いてよく見えないけど
耳は真っ赤……


「……えっと…………」



「っ……ってことで!!
つぎはパパっときめるぞ!!!!」


颯太は少し慌てたようにして
次から次へと進めていく……


結局颯太がほとんど進めてくれて、
15分もなく決まった。


それに、やっぱり颯太達はバスケで、
美咲もバスケを一緒に出来る……


嬉しいし……勝ちたいな……
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