【完】今日から、お前は俺のモノ

……で？？





その詳しい発表が今日。と？？





お、ぉおかしいだろ！！！！！！！！




だって今日は！！！！









めいがいねぇんだよ！！！！！！！！！






ほんとにあいつはタイミングつーのがな……







今まで全部、、
勉強も、運動も、周りの人間関係も、
それなりに全部、全部
上手くいっていたのに、、





アイツだけは
俺の思いどうりにはいかなくて。





これをどう振り向かせるか、っつーね……




ま、とりあえず、、



今日のステージ……頑張んねぇと……






「せーーんーぱいっ！！」

バシッと肩を誰かに叩かれる。
驚いて振り向くと、



「……おいゆな……いてぇよ」



「なにいってるんですか……？先輩？
ゆなはか弱い乙女ですよ？」



キョトンとした様子で俺を
見つめてくるけど、
こいつはそれを演技しているのは
まあ、もちろん分かっている。




コイツは橋本 ゆな。
俺の一つ下の今高１のまあ、俗に言う
俺の後輩。



ゆなとは小学校から、
いや小さい頃から、
まあ、俺達いつもの4人と一緒に
小さい頃はよく遊んだりしてたな、



あの時は、ゆなも颯太！って呼んでたっけ。
まあ、学年を気にして？
先輩呼ばわりになってるが、
俺はあんまりそれが好きではない。



颯太が呼び慣れすぎて、
いきなりの先輩に1年目で
困惑している。



そんなゆなは学年では1、2を争う……
いや確実に1だが、、、


異性に人気がある。



それも、後輩の同学年だけではなく、
俺達、先輩からも
多数の支持がある。



まあ、持ち前の可愛さ？
(俺にはわかんねぇけど)


要はぶりっ子で、
男を落としまくっているって
よく噂では聞くが、




まあ、俺にはめいしか見えねぇし
わかんねぇな……




「あー、そうだなか弱い乙女、ねぇ？」




ゆなは一瞬嫌な顔をして、




「それより、先輩っ！！
文化祭とか……超楽しそうな事
提案しましたねっ！！！」




「……まぁな？」





「……なんですかその得意げな顔は…

というか！！



……体育祭っ！……誰と



誰と……ハチマキ……


交換する……の？」




ゆなはそう言って俺の袖を
自分の萌え袖から出た小さな指で、
掴んで、
上目遣いで俺を見つめる。




きっと普通の男子であれば
まぁ、



落ちるだろうな。



俺はもちろん落ちねぇけど。




「……ハチマキ……ね
どーしよーかな……ほんと……」



本心、ホントにマジで……
めいと交換してぇけど……してぇけど……



アイツモテるし……なにより
尚がいるしなぁ……





「……めいちゃん……とか？」



「……え」



「先輩、ゆなの事甘く見ないでくださいよ

私、先輩の事……なんて……

見てればわかるんですからね……


なんっつても顔に出てるし」



ゆなはニヤニヤしながら、




「ま、誰にも渡さないなら、
ゆなと交換してよ……？


ゆな、颯太と交換したいし……
誰にも '' あ げ な い '' から！ ！」



そう言うと、パタパタと
舞台裏から出ていってしまった。


こういう時だけ、
颯太って呼ぶの、
なんなんだよほんと……



これは俺じゃなかったら
普通にゆなに落ちてるから怖いよほんと……




『それでは、次に、
生徒会長、綾瀬 颯太さんからの
お知らせです。
綾瀬さんよろしくお願いします。』


……ま、
頑張るか……！！