【完】今日から、お前は俺のモノ
「そーた。お前、顔。」
「あ?玲於かよ...何?顔がどうしたって?」




「顔が酷い。」




「.........いや失礼すぎるだろ!!
なんだよいきなり!」





「いやそういう事じゃねーよ!!!
何やつれてんだよ.....まあ何って

めいのことだろうけどな。」



玲於はからかうように俺を笑う。



「あぁーそーだよまったくだよまじ.....

ハチマキの事.....あれは.....


絶対.....」





めいが思う相手に俺は心当たりがあるのは
あいつだけだ。




「尚。」「あーそうそう絶対尚だよ。」





.....?




「...ってなんでお前が知ってんだよ!!」
「まあだってあれ毎日見たらなあ」



玲於の視線の先には



尚と....... めいの



姿がある。




「いや俺ももう慣れたわ!!
これが毎日続けばな!!!!」



「まぁな。それでそーたが毎回落ち込んでやがるから、俺がお前のハチマキ貰いに来た女子全部追っ払ってんだからな。
感謝しろよまじ。
よし、ハーゲンドッツ奢りな!!」



「あー.....」



そういえば一週間前ってなった瞬間
朝、昼休み、放課後、一日中
女子が近寄ってきては...ハチマキハチマキ...




あーーーーまじでさ!!




俺だって.....めいに!!!





って。その女子、俺のためにわざわざ勇気出して言ってんだよな。



俺より勇敢だわ.....




それはちゃんと断わらねぇとな。




「あー...玲於。
すげぇありがたかったんだけど、
明日から自分で対応するわ。
だから、奢りなしな。」




「あ?!?!なんでだよ!!
俺の奢りがーーーー!!!

ま、今日までの分の女子は
俺が全部ハチマキの約束してるから
安心しろよ!」

「いやそれ安心できねぇやつだからな!!」



あー玲於め。


まあ色々と気が利くやつなんだけどな。




ありがとな。
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