【完】今日から、お前は俺のモノ
私は今日の出来事を美咲に全て話した。

「……えぇ裕翔君ってそういうタイプ……」

私の話に美咲の裕翔君への株は大降下。

「ほんっとに……颯太にマジ感謝だね」

「……だよね……」

「だって、めいの初キスが奪われるところだったんだよ……!!!」

「初キス!?!?!?」


びっくりしすぎて握っていた携帯が手から滑り落ちそうになる。


初キスって!!!美咲ったら……

「いやいや、初キスってほんとに
一生忘れられないからね??」

「……そういうもの……なの?」


うぅ。こういう話美咲としないから
顔までババネロみたいに赤くなりそう……


「んー、めいは誰と初キスしたい?」

「誰と!?!?」


初キスも何も、生まれてから今まで
「恋愛」に触れてきてないからなぁ……


「ま、お子ちゃまめいには早いか!!」

「お子ちゃまって……」

ホントなだけに反論できないけど……。

「で?颯太がそんなことする理由?」

「……うん……」

最近抱きしめたり……多いんだよなあ……
しかも私は謎の心臓のドキッて音がなるし……

「それは颯太がめいを「お待たせしました」

美咲が喋ろうとしたら、丁度、定員さんが
頼んでいたカプチーノが来た。

……!!!カ、カプチーノ!!!

めっちゃ可愛い!!そして何より


美味しそう!!!!!!!



「……めい……」

美咲がキラキラした目でこっちを見てくる。

『美味しそう!!!』


可愛いより美味しそうが出るのが……。
私達らしい……。

って早く飲みたい!!

『いただきまーす!』

「っぷはぁ〜美味しい!!」

美味しい……!!何この美味しさ!!!
ほんとに感動レベルだよこれ、!!!


「美味しいでしょ?」
突然、低いトーンのカッコいいお兄さんが私たちに声をかけてくる。


この店の……店長。
これを作った……人。


「はい!ほんとおいしい……」

「……っ」
なんだか美咲が固まっている。

「おーい店長ー!!!」後から店長呼ぶ声がする。それに店長はどっかへ行ってしまった

「えっと……美咲?」



「私、恋に落ちたかも」



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