【完】今日から、お前は俺のモノ
あー今日も学校かーー……


だりぃなあ……


あ、数学の課題やってねぇ……
玲於に移させてもらおっかな



……アイツやってなさそう……



考えながらブツブツ歩いて行こうとしたら



「あーもう!!颯太遅すぎ!!!」

「はぁ!?めい!?」

「な、なによ!!」

「っおまえ先に行ったんじゃ!」

「っあーもういいから早く乗って!!」




めいが指さすのはめいの自転車の後ろ。



いやいや無理があるだろアイツ。

ふつー俺が前だっつーの……



「ほらどいて?」
めいを自転車からフワッと持ち上げると


「っえ?え!ええ!?」
めいは動揺してるけど俺はそんな軽いめいを
余裕で持ち上げて前に座った。


「ほら、後ろ」

「……え?あ、うんっ」

「じゃ、急ぐぞ」

自転車を猛スピードで学校までの坂道を
下っていく……



その時。



めいの両手が俺の袖をギュッと握ってて
俺の心拍数がグッと上がったんだ。


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