君の心の味
prologue
あまりにも突然だった僕達の出会いは、僕の人生を大きく狂わせることになった。
彼女は僕の周りが眩しくなるほど明るく陽気な女の子だった。
彼女の運命を変える日、その日は彼女に似合わないほど暗くじめじめとした黒い雨雲に覆われた日だった。
彼女に執着があっただとか、恋愛感情を抱いていただとか、そんな関係ではなかった。きっと僕達の関係はそれ以上の何かで、でも言葉では言い表せなくて。
そうだな、でも君の心の味はきっと___。