私に光を〜あなたを信じるために〜
「あぁ、くそだり」
隣で神宮寺 界が呟く。
神宮寺 界は、私はよく知らないけど神宮寺 翔先輩の弟らしい。(華奈情報)そして、あの有名な連中の中にいるの…あの有名な連中とは、悪軍団みたいな…
チラッと私が神宮寺君のことを見ると
「なんだよ」
目が合ってしまったぁ。(もう人生が終わるかもしれない)
「い、いえ。なんでも、あり、ません…す、すみま、せん、でし、た」
恐さのあまり、片言になってしまった。恥ずかしい…いや、それはどうだっていいけど…なんて返されるかな…私は俯いて神宮寺君の返答を待っていた。
「謝んなよ」
ボソッと神宮寺君が言う。それだけ言って会話は終わり?
って、え?神宮寺君が謝んなって?もっとひどい言葉かけてこないの?な、殴ってきたりしないの?
そう思っていると私の周りの人が何かを話していた。耳を傾けていると、聞こえたのは…
「神宮寺君ってかっこいいよね!身長ちょっとだけ小さいけど前から3番目とかはクラスの平均身長が高いだけだもんね」
「神宮寺君はかっこいい!7月頃引っ越してきた人っしょ?性格とかなんかクール系で顔とかイケメンすぎだし…超タイプなんだけどっ」
「つか、4組(私達のクラス)イケメン集まりすぎでしょっ!」
「それなーっ!でも、やっぱり一番は神宮寺君かな♡あの軍団(悪軍団のことだな)の人達、あんまりかっこよくないから…神宮寺君がもっとかっこよく見えるっ!」
え…私はなんてこと聞いたんだ?これはひどすぎるよ。そうすると、私はいつの間にか呟いていたんだ。
「そんなことない…よく見てないくせにそんな事言うな…」
ってさ。(やらかしてしまった)
それと同時に、神宮寺君もその子達を睨みつけていた。『黙れよ』って、目で伝えているのを感じとれる。
あぁ、きっとこの人は悪い人じゃないんだ。そのとき、私はそう思ったんだ、と思う。
それから、その子達は静かにしていた。私は、相変わらずというかなんというか神宮寺君をちらちら見ていた。変態行為ぽいけど違うよ。
「あぁ、やっと終わったな」
湊が寝起きの顔で言ってきた。
「ねー。それより、そこら辺の人、界の話めっちゃしてたよね」
華奈がそうすぐに言った。私は黙って聞いている。
「そんなことあったのか。ふあーー」
湊はこんな感じだと朝会のとき寝てただろうな。
朝会が終わってすぐに授業が始まった。1時間目は、私の嫌いな社会…
あれ、神宮寺君いないな。私は授業中に周りを見渡していたら神宮寺君だけがいないことに気づいた。どこにいるんだろう。社会、眠くなるしちょっと保健室行くふりして見てこよっかな。いや、だめだめ。あぁ、私、なにしようとしてたんだよ。自分で嫌がっていた悪軍団のところに行こうとしてたのか?でも、なんか違う気がする。私がやりたいこと。そこに行こうとして、どうしようとするのかな。どんなことしたって、きっとお節介なだけだからやめよう。そうそう、授業に集中。
「はい。次、星野答えろ」
「へい?」
は、話聞いてない…どうしよう。何を答えればいいんだろう。もう適当に…!
ガラガラガラ…
「あ、おい!神宮寺、どこに行ってたんだ!もう授業始まってるぞ」
「さーせん」
あぁ!神宮寺君だ。
「どうしたって聞いてんだ!」
「別に。つか、早く授業始めてください。そういうのだるいんで」
うへー。やっぱなんか怖いけど先生にそんなこと言えるとかすごいな。感心してるわけじゃないけど。
「う…わかった。では…次なんだっけ?」
ほら、先生も言い返せないくらいのオーラと言葉。でも、多分本当は優しい。大切な人は必ずに守ろうとするオーラ。私には確かに見えている気がする。
「次は星野の答えだったかな」
あ、そうだった…やばいよ…
私がずっとうじうじ悩んでいると…
「俺が答えます」
…湊ぉぉお!
「清水は簡単に答えられてしまうから指したくないんだよ。それよりも、そんなこと幼馴染を助けるとかじゃねえからな」
湊はすごい頭がいい。どんな難しい問題でも簡単に解いちゃうんだから!
「別に助けるとかそんなためにやるわけじゃないです。最近、指されないので答えたいなって思って…ダメですか?」
朝会で寝てたヤツに思えないくらい本当に優秀。
「仕方ない。そんなに答えたいなら清水、答えろ」
「はい、藤原道長です」
「正解だ。清水には簡単すぎたな」
あぁ、やっぱりすごい。
ていうか、また助けてもらっちゃった。きっと湊には私が話を聞いていなかったこととかわかってたんだろうな。
キーンコーンカーンコーン…
1時間目の授業終了のチャイムがなった。
「おい、夏織」
湊がすぐに私を呼ぶ。
「ちゃんと話聞けよな。お前のせいで俺が答えなきゃになっちゃったじゃねぇかよ。まあ、もういい、放課後何か奢れ!」
「はいはい、ごめんなさいねー。でも、湊が勝手に俺が答えますって言ったんじゃん!残念ながら私はあんたに奢るほどの金を持っていませーん」
「なんだよそれ!ずりー」
助けてもらったのにありがとうの一言も言えない私はずるいですよ。知ってるよ。湊のその一言だけを冗談交じりなのはわかってるんだけど、深く考えてしまう。
「やっと給食だ!お腹空いたぁ」
「今日も爆食いしよー」
そう理沙と話しながら給食を運んだ。
「食った食った。満腹ー」
また理沙と食についての話をする。理沙とはバレー以外にも食仲間とかもあったり…まあ、そんなくだらないことしかしないわけさ。呑気にしちゃってさ。
この後、どんなことが起こるかも知らずに…
隣で神宮寺 界が呟く。
神宮寺 界は、私はよく知らないけど神宮寺 翔先輩の弟らしい。(華奈情報)そして、あの有名な連中の中にいるの…あの有名な連中とは、悪軍団みたいな…
チラッと私が神宮寺君のことを見ると
「なんだよ」
目が合ってしまったぁ。(もう人生が終わるかもしれない)
「い、いえ。なんでも、あり、ません…す、すみま、せん、でし、た」
恐さのあまり、片言になってしまった。恥ずかしい…いや、それはどうだっていいけど…なんて返されるかな…私は俯いて神宮寺君の返答を待っていた。
「謝んなよ」
ボソッと神宮寺君が言う。それだけ言って会話は終わり?
って、え?神宮寺君が謝んなって?もっとひどい言葉かけてこないの?な、殴ってきたりしないの?
そう思っていると私の周りの人が何かを話していた。耳を傾けていると、聞こえたのは…
「神宮寺君ってかっこいいよね!身長ちょっとだけ小さいけど前から3番目とかはクラスの平均身長が高いだけだもんね」
「神宮寺君はかっこいい!7月頃引っ越してきた人っしょ?性格とかなんかクール系で顔とかイケメンすぎだし…超タイプなんだけどっ」
「つか、4組(私達のクラス)イケメン集まりすぎでしょっ!」
「それなーっ!でも、やっぱり一番は神宮寺君かな♡あの軍団(悪軍団のことだな)の人達、あんまりかっこよくないから…神宮寺君がもっとかっこよく見えるっ!」
え…私はなんてこと聞いたんだ?これはひどすぎるよ。そうすると、私はいつの間にか呟いていたんだ。
「そんなことない…よく見てないくせにそんな事言うな…」
ってさ。(やらかしてしまった)
それと同時に、神宮寺君もその子達を睨みつけていた。『黙れよ』って、目で伝えているのを感じとれる。
あぁ、きっとこの人は悪い人じゃないんだ。そのとき、私はそう思ったんだ、と思う。
それから、その子達は静かにしていた。私は、相変わらずというかなんというか神宮寺君をちらちら見ていた。変態行為ぽいけど違うよ。
「あぁ、やっと終わったな」
湊が寝起きの顔で言ってきた。
「ねー。それより、そこら辺の人、界の話めっちゃしてたよね」
華奈がそうすぐに言った。私は黙って聞いている。
「そんなことあったのか。ふあーー」
湊はこんな感じだと朝会のとき寝てただろうな。
朝会が終わってすぐに授業が始まった。1時間目は、私の嫌いな社会…
あれ、神宮寺君いないな。私は授業中に周りを見渡していたら神宮寺君だけがいないことに気づいた。どこにいるんだろう。社会、眠くなるしちょっと保健室行くふりして見てこよっかな。いや、だめだめ。あぁ、私、なにしようとしてたんだよ。自分で嫌がっていた悪軍団のところに行こうとしてたのか?でも、なんか違う気がする。私がやりたいこと。そこに行こうとして、どうしようとするのかな。どんなことしたって、きっとお節介なだけだからやめよう。そうそう、授業に集中。
「はい。次、星野答えろ」
「へい?」
は、話聞いてない…どうしよう。何を答えればいいんだろう。もう適当に…!
ガラガラガラ…
「あ、おい!神宮寺、どこに行ってたんだ!もう授業始まってるぞ」
「さーせん」
あぁ!神宮寺君だ。
「どうしたって聞いてんだ!」
「別に。つか、早く授業始めてください。そういうのだるいんで」
うへー。やっぱなんか怖いけど先生にそんなこと言えるとかすごいな。感心してるわけじゃないけど。
「う…わかった。では…次なんだっけ?」
ほら、先生も言い返せないくらいのオーラと言葉。でも、多分本当は優しい。大切な人は必ずに守ろうとするオーラ。私には確かに見えている気がする。
「次は星野の答えだったかな」
あ、そうだった…やばいよ…
私がずっとうじうじ悩んでいると…
「俺が答えます」
…湊ぉぉお!
「清水は簡単に答えられてしまうから指したくないんだよ。それよりも、そんなこと幼馴染を助けるとかじゃねえからな」
湊はすごい頭がいい。どんな難しい問題でも簡単に解いちゃうんだから!
「別に助けるとかそんなためにやるわけじゃないです。最近、指されないので答えたいなって思って…ダメですか?」
朝会で寝てたヤツに思えないくらい本当に優秀。
「仕方ない。そんなに答えたいなら清水、答えろ」
「はい、藤原道長です」
「正解だ。清水には簡単すぎたな」
あぁ、やっぱりすごい。
ていうか、また助けてもらっちゃった。きっと湊には私が話を聞いていなかったこととかわかってたんだろうな。
キーンコーンカーンコーン…
1時間目の授業終了のチャイムがなった。
「おい、夏織」
湊がすぐに私を呼ぶ。
「ちゃんと話聞けよな。お前のせいで俺が答えなきゃになっちゃったじゃねぇかよ。まあ、もういい、放課後何か奢れ!」
「はいはい、ごめんなさいねー。でも、湊が勝手に俺が答えますって言ったんじゃん!残念ながら私はあんたに奢るほどの金を持っていませーん」
「なんだよそれ!ずりー」
助けてもらったのにありがとうの一言も言えない私はずるいですよ。知ってるよ。湊のその一言だけを冗談交じりなのはわかってるんだけど、深く考えてしまう。
「やっと給食だ!お腹空いたぁ」
「今日も爆食いしよー」
そう理沙と話しながら給食を運んだ。
「食った食った。満腹ー」
また理沙と食についての話をする。理沙とはバレー以外にも食仲間とかもあったり…まあ、そんなくだらないことしかしないわけさ。呑気にしちゃってさ。
この後、どんなことが起こるかも知らずに…